結局自分に合ったSDカードは何なのか?

おはようございます、こんにちは、こんばんわ。
広島県廿日市市でイベント、商品などの撮影してます、コジマです。
Instagramもやってますので、そちらもどうぞ。


SDカード色々有りすぎ問題

撮影において、記録するためのメディアは重要で、SDカードについては古からあるメディアなので、色んな規格が乱立しています。

確かにお高い「ええやつ」が良いのは分かってるんですが、オーバースペックになるのも勿体無い。

ということで、現状の自分に合ったSDカードを探ってみました。今回は基礎知識からどうぞ。

SDカードの基礎知識

SDカードとは簡単に言えば、デジタルデータを保存する小さな記憶装置です。スマホやカメラ、ゲーム機などで使われています。
昨今ではCF Expressという新たなメディアが出てきたため、いずれは無くなっていくものです。

SDカードの種類と特徴

SDカードにも色々な種類が有ります。主なものを見ていきましょう。

容量による分類:

  • SD:容量が2GB以下の古いタイプ
  • SDHC:4GB~32GBの容量を持つ、これも古のタイプ。
  • SDXC:64GB以上の大容量タイプ。現状、これが一般的です。
  • SDUC:2TB以上の超大容量タイプ。

SDUCについては規格自体は制定されていますが、CF Expressの方が先に主流になってきているため、実際には利用されないと思われます。

スピードクラス:

  • Class 2, 4, 6, 10:数字が大きいほど最低保証速度が速くなります
    • それぞれの数字が書き込み速度の最低保証です。が、現代は10MB/s以上あるので実質意味の無い表示です。
  • UHS速度クラス(U1, U3):Ultra High Speedの略で、高速転送に対応
    • たまにUHS1のカードが紛れて販売されているので、注意です。
  • ビデオスピードクラス(V6, V10, V30, V60, V90):動画撮影用に最適化された規格です
    • Classと似たような表示。それぞれ書き込み最低保証速度です。例:V30=30MB/s

UHS(Ultra High Speed)規格:

  • UHS-I:最大転度速度104MB/秒
  • UHS-II:最大転送速度312MB/秒
  • UHS-III:最大転送速度624MB/秒(まだ一般的ではありません)

容量で選ぶなら、使い方に合わせるのがポイント。例えば:

  • 32GB:普通の写真撮影やアプリ用
  • 64GB~128GB:高画質動画や大量の写真に
  • 256GB以上:4K動画撮影や大容量データ保存に

何を撮りたいかで容量を選びましょう。

闇雲に大容量を選んだ場合、データロストのショックも大きくなります。必要十分な容量を見つけましょう。

ちなみに、スクールフォトの撮影で記録写真を撮っていると、Canonの圧縮RAW(C-RAW)で一日撮影して128GBが丁度いいと感じました。枚数としては7,000枚以上だったと思います。また、同一書き込みを行う場合は256GBあると安心します。

SDカード選びで重視すべきポイント

SDカードを選ぶときは、次の点に注目しましょう:

  1. 容量:必要十分な大きさを
  2. 転送速度:動画撮影や大容量ファイル転送には重要
  3. 耐久性:防水・耐衝撃性能があると安心
  4. 価格:予算と性能のバランスを考えて

自分の使い方に合わせて、これらのポイントの優先順位を決めるといいですよ。

主要メーカーとおすすめ製品

有名メーカーの製品は信頼性が高いです。例えば:

  • SanDisk:一時代を席巻していたメーカー。今は少し凋落気味。
  • ProGrade:現代の最強メーカー。信頼性、速度など全てにおいて優れている。金額に糸目をつけなければこのメーカー一択。
  • Nextorage:現代の高コスパメーカー。元々Sonyの傘下だった日本のメーカー。信頼性もあるのに値段も安く、ラインアップも豊富。一番優秀なメーカーです。
  • SUNEAST:大阪に本社を置く新興メーカー。少し信頼性が落ちますが、値段が安いのに速度も出るため、コスパ最強です。

以上が現代を代表するメーカーです。その他にも、、

  • Lexar:以前、時代を築いていたメーカー。今は買収されて少し影を落としている。
  • Kingstone:アメリカ本社のメーカー。速度も早く、バリエーションも豊かな上、値段も安いし、さらに永久保証だったりします。
  • KIOXIA:元々東芝のメモリーカード事業部のブランド。今は独立しています。このため信頼性は抜群です。
  • Trancend:台湾本社のメーカー。以前から存在しているため、一定の信頼性はある上、金額が安いコスパ製品が多い。
  • AngelBird:ProGradeと肩を並べるほどの速度と信頼性を誇るメーカー。まだ日本では多く広まっていません。

まだまだAmazonにはいろんなメーカーが出品されていますが、上記メーカーがまだ信頼して使用できるメーカーだと思います。

で、結局自分に合ったSDカードの選び方は?

上段のメーカーは業務でも使用している人が多いメーカー、下段は趣味レベルなら十分使用が出来るメーカー、です。AngelBirdは使用している人を見たことがないので、下段に入れてるだけです…

長々と書いてきましたが、結局自分に合ったSDカードはどれでしょうか?

コジマ的、選定基準を設けてみましたので参考にしてください。

  • 容量は128GB〜
  • 連写に必要な速度

この2点です。

容量は?

業務を行う上で、物撮りや物件撮影なら64GBでも十分なのですが、記録撮影となると128GB以上無いと不安です。また、同時記録も行う場合、1日撮影しようと思ったら、256GBは必要です。

連写に必要な速度

結局のところ、ここが一番悩みどころで、この速度がデータバックアップの時の時間にも影響します。

連写性能としては、UHS-1でも今のところ気になることはありません。

いつもお世話になっている、カメラ部TVのSDカードの回でも10:50あたりから言われていますが、速度に応じて必要なスペック表が記載されています。

この表を見る限り、EOS R6で使用するにはUHS-1のカードでも十分連写撮影できますし、それ以上の速度があっても、結局バッファからの転送で詰まるので速度変化はあまり無いと思われます。

このため、自分の中ではUHS-1で十分だと考えていますし、街スナップや1カットずつ撮影する物撮りなどではUHS-1以上の速度は必要ありません。

ただ、一番の問題点としては、撮影してデータを取り込む際に転送に時間がかかることです。

128GBのデータを転送するとなると何時間単位で時間がかかったりします… 普段ならこの時間にカメラのメンテナンスをしながら待っているのですが、待ちきれません。

データ転送という視点だけで考えるとUHS-2のSDが欲しいところです…

ですが、UHS-2のSDカードを買う前にもう1つ出来る速度向上があります。

SDカードリーダーの交換

要するに取り込む入り口が遅い可能性があります。ならば、早いリーダーを使ってみれば体感値は変わるかもしれません。

そこで目をつけたのが、、

ProGradeのSDカードリーダー。(Amazon Ad)

https://amzn.to/3VZwMmS

SDカード2枚同時転送はできませんが、USB3.2 Gen1の高速転送ができるリーダーです。

ProGradeのリーダーの中では比較的安価に購入ができる代物です。ただ、USBケーブルが無いので、USB3.2に対応したケーブルを別途購入しましょう。

大人しくUHS-2のSDカード使えよ、という話ですが、普通に1万円以上するので、ダブルスロットに対応しようとすると、SDカードだけでも2万円オーバーします…

なので、まずは出来るところから改善しましょう。将来的にUHS-2に移行してもこのリーダーはそのまま使えるので、いずれは必要になるものだと思います。

まとめます

連写をしないなら、UHS-1規格のSDカードで十分です。

スポーツ撮影などコマ数が必要ならUHS-2のカードを持っていると安心ですね。(ただ先日UHS-1でスポーツ撮影しましたが、あまり苦労しませんでした)

自分に必要なSDカードを見つけて楽しい撮影ができるといいですね!

まだまだ自分はUHS-1を使い続けるでしょう…(物撮りとかが多いしね)

番外編:SDカードの正しい使い方と寿命を延ばすコツ

SDカードを長持ちさせるコツ、お伝えします

  1. フォーマットは定期的に:でも、大切なデータは先にバックアップを
    • クイックフォーマットはあくまで「ゴミ箱に入れる」だけなので、できればフルフォーマットを行いましょう。
  2. 安全な取り外し:必ず「取り出し」操作をしてから
    • PCから取り外す際も取り外し処理をしてから抜きましょう。特に通信状態中に抜くとデータ破損します…
      最近のWindowsは取り外し処理は不要、というアナウンスは出ていますが、通信状態を断ち切る意味合いではやっておいて損は無いでしょう。
      また、カメラから抜き出す際はカメラの電源をオフした瞬間はしばらく通電状態でパイロットランプ(LED)が点滅や点灯しています。消えてからSDカードのスロットを開きましょう。とにかく通電状態を切ることが大切です。
  3. こまめなバックアップ:大切なデータは別の場所にも保存
    • SDカードはあくまで一時的な保存しかできません。このため、残すことを考えるのであれば、HDDのローカル保存とクラウドのオンライン保存の2系統で保存すると安心です。オンラインはAmazon Photosの一択です。
  4. 物理的な保護:専用ケースを使うと安心
    • SDカードケースに入れて保存しましょう。特に冬場は静電気が発生しやすいため、バチっとなった瞬間に保存していたデータが飛ぶ可能性があります。

これらの方法で、SDカードの寿命を延ばせますよ。