はじめに
先日、撮影を行なっていた際に、モバイルバッテリーを使う必要があったため、保管してた袋から取り出してみると、本体がふっくらと傍聴しているではありませんか。
よくニュースとかでも映像を見るアレです。


なぜ膨張するのか、放っておくとどうなるか
リチウムイオンバッテリーはその性質上、内部で化学反応が起きた際にガスが発生します。このガスを放出することができると問題はないのですが、可燃性ガスのためその辺に大気開放するワケにもいかず、電解液も一緒に溢れ出すことになるため、密閉をする必要があります。
そうすると、逃げ場のなくなったガスが溜まって、金属ケースが膨れ上がり、バッテリー本体が膨張するのです。
じゃぁ、放っておくとどうなるか、というとリチウムイオンバッテリーの内部は複数のセル(小部屋)に区切られており、そのセルが膨張する事で圧迫され、短絡(ショート)が発生します。
短絡すると、映像でよく見る火を吹く状態になります。
リチウムイオンバッテリーは高容量かつ安価なので、とても便利なのですが構造上、不安定な部分が多いのですよね。
ミラーレス時代のバッテリー事情
一眼レフからミラーレスに移行して気づいた方も多いと思いますが、バッテリーの減り、早くないですか?
これは、ミラーレスカメラがセンサー駆動や液晶モニターや電子ビューファインダーを常時使うため、電力消費が多くなってしまうため電力消費量が格段に増えてしまいました。
屋外撮影や長時間の撮影になると、なおさら消耗は激しくなります。
そこでふと思ったことが
最近のカメラは外部給電ができるから予備バッテリーの追加よりモバイルバッテリーで良いのでは?
ただ、そこにも色々とメリット、デメリットがあるので、どちらが自分に向いているのかは考えてみる必要があります。
予備バッテリーのメリット・デメリット
メリット
- バッテリーが切れても、すぐ交換できる安心感
- 純正品ならカメラとの相性もばっちりで、トラブルもほぼ無し
デメリット
- 予備を複数持ち歩くと、荷物が重くなりがち
- 撮影中、ポケット等に入れておくと落とさないか心配
- 純正バッテリー値段高過ぎ問題
モバイルバッテリーで給電するメリット・デメリット
メリット
- 長時間の撮影も安心。給電しながら使えるのでバッテリー切れの心配が減ります
- スマホや他の機器と兼用できるので、荷物を減らせることもあります
- 純正バッテリーと比べて大容量のため、バッテリー1個で複数回充電可能
デメリット
- カメラ側がUSB給電に対応していないと使えません
- モバイルバッテリーのコードが撮影時に邪魔
予備バッテリーかモバイルバッテリーか、どっちを選ぶ?
「短時間の撮影がメイン」「とにかく軽装で動きたい」「激しい動きのある撮影」なら、予備バッテリーを2〜3個持ち歩くスタイルが安心だと思います。落とさないようにポーチなど工夫をしましょう。
逆に「長時間撮る」「イベントや旅行で1日中使う」などの場合は、モバイルバッテリー+給電対応カメラの方が荷物が減ります。
最近はUSB給電対応のミラーレスも増えているので、機種選びの際にチェックしておくと便利です。
自分ならモバイルバッテリー
モバイルバッテリーで給電しながら使うのはUSBケーブルがかなり邪魔になるのですが、邪魔になるなら充電器を別で構えておき、そこで充電しながら使用するのが楽かも知れません。
さらに、純正バッテリーの容量はおおよそ2000mAhですが、モバイルバッテリーは10,000mAhなど大容量のものが大半です。単純計算で5回は充電できる計算なので、利便性を考えてもモバイルバッテリーを買うのが現実的なのかな、と考えています。
というか、その用途で以前から使っていたので、やはり予備バッテリーよりはモバイルバッテリーの方が利便性が高そうです。
劣化バッテリーのちゃんと処分していますか?
ちなみに不要になったバッテリー、つい放置していませんか?
そのままゴミに出すのはNG。安全面・環境面でもきちんと回収に出すのが大切です。
例えばAnkerのような有名メーカーは、公式に回収ルートを用意してくれているので安心です。
▶︎ Anker公式の回収ページはこちら
また、回収窓口がない製品の場合は、「JBRC」という団体のサイトで協力店(電器店など)を探すことができます。
▶︎ JBRC協力店検索はこちら
他にもお住まいの自治体で回収を行なっているところもありますので、一度調べてみましょう。
ちなみに、ワタクシの居る廿日市市では市役所や支所に回収BOXがあるようでした。近くを通る際に出しておこうと思います。
https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/soshiki/31/50845.html
まとめ:自分のスタイルに合った選び方を

カメラのバッテリー対策は、「撮影スタイル」と「安全性」を意識して選ぶのがポイントです。
- 短時間の撮影:追加バッテリーが手軽で安心
- 長時間・屋外撮影:モバイルバッテリーでの給電が便利
また、普段使用する上で膨張を気にする事ってほとんどないと思いますので、この記事を読んでくれた方はぜひ1度ご自宅にあるリチウムイオンバッテリーのチェックを行なってみましょう。
モバイルバッテリー以外でも最近は色々な製品にリチウムイオンバッテリーが使用されています。
ご自宅で吹上花火が上がらないよう、上手に使えると良いですね!