
こんにちは!
商品撮影に興味がある皆さん、機材選びで悩んでいませんか?
どんなカメラやレンズ、ライトを使えばキレイに撮れるのか分からない…そんな方も多いはずです。
この記事では、商品撮影に最適なカメラ・レンズ・ライト機材を徹底比較し、用途や予算に合わせたおすすめモデルをわかりやすくご紹介します。
特に、SNSやメニュー用の写真にこだわりたい飲食店オーナーさまにも役立つ内容です。
撮影事例もご紹介しながら、店舗の魅力を最大限に引き出す機材選びのコツをお伝えします。
また、日常的に撮影を外注している方にとっても、機材の基礎知識を持っておくことで、より的確な指示が出せるようになります。
今後、商品撮影を内製化したいと考えている方にもおすすめの内容です。
1. 商品撮影に必要な機材の基本知識
カメラの種類と特徴
商品撮影では、ミラーレスカメラや一眼レフカメラが主に使われます。カメラは商品の魅力を伝える最初のツール。選び方ひとつで、写真の印象は大きく変わります。
- ミラーレスカメラはコンパクトで軽量、操作も簡単なので、料理やスイーツの撮影を始めたいオーナーさまにもぴったりです。Wi-Fi機能付きのモデルも多く、撮影後すぐにSNS投稿できる点も魅力です。
- 一眼レフカメラは種類が豊富で、プロの現場でも多く使われていますが、やや重さがあります。とはいえ、マニュアル操作に強く、細かな設定が可能な点がメリットです。
また、現代はミラーレスカメラに移行しているため、比較的中古では安価に購入することが可能です。 - コンパクトカメラも手軽ではありますが、背景をぼかしたい、ライティングを工夫したいといった本格的な表現には少し物足りなさがあるかもしれません。このカメラを使うならiPhoneの方が綺麗に撮れるかもしれません。
レンズの基本
レンズ選びも写真の印象を左右する大切なポイントです。特に料理や商品の撮影では、被写体との距離感や背景のボケ感が重要です。
- 焦点距離は撮影範囲の広さを決めるもので、料理やドリンクの撮影には50mm前後の標準単焦点レンズや、寄って写せるマクロレンズがおすすめです。背景が程よくぼけることで、商品がより引き立ちます。
- 単焦点レンズは明るくボケ感のある写真が撮れ、SNS映えも抜群です。F1.8やF2.8といった明るいレンズは、自然光が少ない場所でも活躍します。ただしズームすること出来ないため、拡大する際はカメラを近づけたり遠ざけたりして調整します。
- ズームレンズは構図を柔軟に変えられて便利ですが、画質にやや差が出ることもあります。ただし、イベントや空間全体を撮る際には便利な存在です。「とりあえず」機材を揃えるならズームレンズをお勧めします。
ライト機材の種類と特徴
照明は写真のクオリティを大きく左右します。どんなに良いカメラを使っても、光が悪ければ料理もくすんで見えてしまいます。
写真は光の良し悪しで見栄えが決まります。いかに光にこだわれるかが勝負どころです。
- LEDライトは一定の明るさで使いやすく、色味の調整がしやすい点が魅力です。バッテリー駆動タイプなら、屋外撮影にも持ち出せます。
- ストロボは光量が強く、影の出方をコントロールできるので、商品を立体的に見せたいときに有効です。背景と商品にメリハリをつけたいときにも活躍します。
その他の撮影機材
背景紙、三脚、レフ板なども商品撮影では大切な存在です。
- 背景紙には白・木目調・黒などを使い分けると料理の色が引き立ちます。特に白背景は料理を明るく爽やかに見せたいときに最適です。
- 三脚を使えば、ブレずに安定した写真が撮れるほか、同じ構図で何カットも撮影できるのでメニュー写真にもぴったりです。テーブルの高さに合わせて、上下を調整できるモデルを選びましょう。
- レフ板は自然光の補助として、影の出方をコントロールするのに欠かせない存在です。大判の紙や白い布でも代用可能です。
2. カメラ機材の比較と用途別おすすめモデル

商品撮影に向いているカメラのポイント
- センサーサイズが大きいほど高画質に撮れる(APS-C以上が理想)
- 操作が直感的で簡単なこと(タッチパネル搭載など)
- マクロ撮影が可能かどうか(レンズとの組み合わせも含めて)
人気カメラ機種比較表
機種名 | センサーサイズ | 価格帯 | 特徴 | 初心者向き度 |
---|---|---|---|---|
Canon EOS R10 | APS-C | 約9万円 | 高速連写、初心者でも扱いやすく料理撮影にも好適 | ◎ |
Sony α6400 | APS-C | 約12万円 | 高速AFで料理の湯気も捉える。色味も自然で編集がしやすい | ◎ |
Fujifilm X-S10 | APS-C | 約16万円 | 色味がナチュラル、フィルム風の色合いでスイーツ撮影にも人。独特な色味がSNSには向いてますが、正確な色を伝えるのには不向き。 | ○ |
Nikon Z50 | APS-C | 約10万円 | コンパクトで店内撮影にも最適。カメラ初心者にもなじみやすい設計 | ◎ |
Canon EOS RP | フルサイズ | 約15万円 | 本格的な表現を目指す方に。背景を大きくぼかしたい方向け | △ |
予算別おすすめカメラモデル
- 5万円以下:中古のミラーレス(例:Canon EOS M10)や入門モデル。SNS用の写真にまずチャレンジしたい方に。個人的にはこのラインのモデルを選ぶならiPhoneの方が綺麗です。
- 5〜15万円:コスパの良いモデルが多数。店舗撮影やイベント出張撮影にも十分対応できます。レンズキット付きのモデルも狙い目です。一番お勧めなモデルが揃っています。
- 15万円以上:より高画質を求める方や、プロカメラマンとの連携も視野に入れた本格仕様。編集作業に強いRAW撮影対応モデルも増えています。
用途別の使い分け例
- アクセサリーや小物:マクロ撮影に強いAPS-C機や単焦点レンズを使用。小さな商品でもしっかりディテールを伝えられます。
- 飲食店の料理・ドリンク:色再現に優れたカメラと、ボケ感の出る明るいレンズを組み合わせて、食欲をそそる写真に。
- 店舗の雰囲気やインテリア:広角レンズに対応したモデルがおすすめ。店舗紹介や内装写真に活躍します。夜の雰囲気も美しく切り取れるカメラが理想です。
3. レンズの比較と選び方

レンズはカメラと並んで、商品撮影の仕上がりを左右する非常に重要な要素です。特に飲食店の料理撮影では、レンズの選び方ひとつで「美味しそう」に見えるかどうかが大きく変わります。
単焦点レンズの魅力
単焦点レンズは、焦点距離が固定されているレンズです。(ズームが出来ないもの)
その代わりにF値が明るく、背景が大きくボケやすいため、被写体を際立たせる写真が撮れます。
たとえば、50mm F1.8などのレンズは価格も手頃で、料理やスイーツなどの撮影に非常に人気があります。背景をふんわりぼかして、料理にピントをしっかり合わせることで、より臨場感のある1枚になります。テーブル全体の雰囲気を撮るには丁度いい焦点距離です。
マクロレンズの特性と活用
屋外で撮影するのとは違って、屋内で撮影する際はどうしても壁や家具の影響で下がれないことが多くあります。このため、被写体が近くにあっても写すことができるマクロレンズは撮影を行う上でとても便利に撮影を行うことが可能です。
マクロレンズは通常の全体的な雰囲気以外にも、スイーツのトッピングやドリンクの表面の泡、肉料理の焼き目など、細部の質感までしっかり写し取りたい場合に威力を発揮します。
焦点距離は90mm〜105mmのマクロレンズが多く、背景もよくボケて、料理に奥行きが出ます。被写体と少し距離を取れるので、湯気や自然なライティングを活かした撮影にも向いています。
ズームレンズの使いやすさ
複数の料理を一気に撮りたい、構図を自由に変えたいという場面では、ズームレンズが便利です。
単品メニューやオードブルなど、さまざまなメニューを展開するお店では写す範囲を可変できると構図に悩む時間が減るためとても便利です。
「とりあえず」撮影を行うのであればこのズームレンズを一番お勧めいたします。
レンズ選びのコツ
- SNS投稿中心なら単焦点50mmがおすすめ
- 商品の細部を写すならマクロレンズ(90〜105mmくらい)
- 店舗紹介や複数料理を撮るならズームレンズ
飲食店では、まず単焦点で基礎を学び、必要に応じてマクロやズームを買い足していくというステップアップもおすすめです。
4. ライト機材の詳細と使い方

料理や商品を魅力的に見せるためには、光の使い方が非常に重要です。照明の種類や配置によって、料理の立体感や質感が大きく変わってきます。飲食店の写真撮影では、自然光に加えてライト機材を上手く使うことで、SNS映えやメニュー映えする写真が撮れるようになります。
定常光ライトの特徴とメリット
定常光とは、スイッチを入れれば常に光が出ているタイプのライトです。
- 光の当たり方が目で見て分かるため、初心者でも扱いやすい
- 小さな料理やドリンクなど、繊細な陰影が欲しい被写体に最適
- 撮影中の微調整がしやすく、撮って確認して…の手間が減る
飲食店では、厨房からの補助光や窓際の自然光とうまく組み合わせることで、優しい雰囲気の写真が仕上がります。
おすすめはLEDタイプの定常光ライトで、色温度(光の色味)が調整できるものを選ぶと、料理に合わせて「温かみ」や「清涼感」を演出できます。
懐中電灯やアウトドアで使うようなLEDライトでも代用が可能です。
ストロボ(フラッシュ)の活用法
ストロボは瞬間的に強い光を発するタイプの照明機材で、プロの現場でもよく使われます。
- 光量が強く、背景と被写体に明確なコントラストをつけられる
- 被写体をパキッと鮮明に写せるため、フライや肉料理などの迫力を出す撮影に適している
- 昼夜問わず安定した明るさが出せるので、店内が暗い場合にも重宝する
ただし光の方向や反射の調整には少し慣れが必要です。最初はワイヤレス式のクリップオンストロボやモノブロックタイプのストロボ1灯から始め、レフ板などで光をやわらげると扱いやすくなります。
難易度が高いため、オススメはできませんが、使えると質感や表現は大きく変わります。
ライトの配置と撮影テクニック
ライトをどこから当てるかで、料理や商品の印象はガラッと変わります。
- 斜め45度からのライティング:最も自然で立体感が出やすい王道の手法。
- 真上からの俯瞰撮影用ライティング:全体を均等に明るくしたいときにおすすめ。
- 背面ライティング(逆光):ドリンクの透明感や湯気を美しく見せたい場合に有効。
飲食店での撮影では、照明を1〜2灯使って、自然光と組み合わせながら調整するのがベストです。撮影時間帯によって店内の明るさが変わるので、定常光ライトを用意しておくと撮影の自由度が高まります。
5. まとめとよくある質問

ここまで、商品撮影に必要なカメラ・レンズ・ライト機材について詳しくご紹介してきました。飲食店で撮影を行う上では、撮りたい料理や店内の雰囲気、作業環境に応じて最適な機材を選ぶことが大切です。
本記事のポイントおさらい
- カメラ選びでは、センサーサイズや操作性、用途別の特性を理解して選ぶのがポイント。
- レンズ選びでは、背景をぼかしたいのか、細部までくっきり見せたいのかによって単焦点・マクロ・ズームを使い分けましょう。
- ライト機材は、自然光とのバランスを見ながら、定常光ライトを中心に少しずつ環境を整えていくのがおすすめです。
プロ仕様の高価な機材でなくても、適切に選び、使いこなせば魅力的な写真は撮影できます。
よくある質問(FAQ)
スマホでの撮影でも十分じゃないですか?
最近のスマホも性能は高いですが、背景のボケや細部の描写力では専用のカメラ・レンズの方が有利です。プロらしい印象を出したい場合は、カメラの導入をおすすめします。
機材は新品で揃えるべき?
中古市場も充実しており、状態の良いものを選べばコストを抑えつつ十分なパフォーマンスが得られます。カメラ専門店や信頼できる販売サイトの利用がおすすめです。
むしろ最初は中古が望ましいと思っています。最初にそろえるべき優先順位は?
カメラとレンズをまずしっかり選び、次に三脚、背景紙、定常光ライトの順で揃えるとバランスよく始められます。
定常光ライトはご家庭でもある懐中電灯(LED)等で代用できます。背景はお店のテーブルでも撮影は可能ですので、代用できるものはどんどん代用しましょう。店舗内が暗いのですが、どうすれば良いですか?
むしろ、お店の照明は消して撮影ライトのみで撮ることをお勧めします。
明るいライトを使用するか、カメラのシャッター速度を落とす、またはISO感度を上げて対応します。
写真は「味の第一印象」を決める大切な要素です。 お店の雰囲気や料理の魅力を最大限に伝えるためにも、ぜひ撮影機材に少しだけこだわってみてくださいね!