物撮りを行なっていると、必ず使用するのがディフューズです。
要するところ、ストロボと被写体の間に紙を挟んで光を拡散させて影のエッジをボカして柔らかい雰囲気の写真にすることを言います。(かなりザックリ)
で、このディフューズを行うための「紙」が奥深く、先人の方々が色々な物、手段でディフューズを行なっています。
そこで、一般的にあるディフューズを今回揃えてみたので、影の出方を試してみたく実験を行いました。
一般的なものから飛び道具まで
#1 トレーシングペーパー
多分、これを買ってたように記憶していますが、一般的な絵画などでトレースを行うための薄い紙です。
シワになりやすいですが、消耗品感覚で扱えます。
また、20mのロールなので、切ってフラッグフレームに張ったりすることもでき、割と万能です。
#2 アートレ

アートトレーシングペーパーです。
トレペとは違って、材質はポリエステルフィルムです。
なので、紙ではなくフィルム素材ですね。トレペよりも光が拡散し、被写体への写り込みが美しくなるようです。また、シワや破れにも強く長く使えます。
#3 障子紙(プラスチック製)

ネットで障子紙を使っているのを見かけたので試してみることにしました。
今回はナフコのオリジナル製品で、プラスチック系の障子紙で無地のものです。
他にも障子紙はありましたが、枚数がそんなに要らないことと、耐久性と繊維質が無いことを意識して選んでみました。
いざ実験

撮影条件

カメラ:Canon EOS R6mark2
レンズ:EF100mm f2.8L MACRO IS USM
ストロボ:Godox DP400III
撮影設定
WB:5600K固定
シャッター速度:1/125s
絞り:f14
ISO:100
ストロボ:1/32(発光管から被写体まで55cm)
被写体とストロボの距離を離すことができなかったので、もっと結果は変わってくるかもしれません。
リフレクター直接
早速試してみましょう。
まずはリフレクターでの直当てです。
少しマゼンタ被りっぽくなってるのはEFレンズを使用しているから、と思います。
RシステムのボディにEFレンズを使うと全体的にマゼンタが入るようですね。別のEFレンズでもそんな傾向なので、脳内補完をお願いします。
そんなに正確性を捉えた実験ではありません...

トレーシングペーパー


まずはトレペです。
うん、結構拡散してますね。
消耗品感覚ですが、今まで使ってたように案外使えます。
ただ、コップの底面付近は少し筋が残っています。露出計で測ったわけではないですが、直当てよりは光が拡散した分、少し暗くなっています。けど、まだストロボの出力は余っているので、調整可能ですね。
アートレ


被写体の印象がより丸くなったでしょうか?
さっきのトレペと横並びで比較してみます。


非常に分かりにくい結果で申し訳ないのですが、アートレの方が影の出方がより柔らかくなっていますね。
実験の仕方があまり良くなかったかもしれません。また今後も撮り比べてみます。
ダークホースの障子紙
はっきり言ってネタのつもりで買ってみたのですが、取り出してみた感じプラスチック素材なので、アートレみたいな質感です。
では、いざ撮影


これはすごい
事前に分かっていたことですが、障子紙は漂白剤が入っているので、青っぽい結果になるのです。
今回のもマゼンタがベースとして残っていますが、青が結構出ました。
ただ、全体が青くなるということはWBで直してやればどうにでもなるのでは?ということで、とりあえずAWBでも撮ってみました。


とりあえず厚みが結構あるので、かなり暗くなっていますが、白優先にすると色味はほぼ直ってきているので、あとは明るさを合わせた使えそうですね。
影の落ち方としてもアートレに引けを取らない拡散性です。


ちなみに、紙質のチェックをしてみたのでこちらも参考までにご覧ください。
結局どれがいい感じ?
正直、今回の実験では顕著な差が出なかったので、また考えないといけないのですが、どれも使えます。
トレペは量も多く、広範囲でも使えるので、枠トレを量産するのに使えそうです。
障子紙はなんでも使えるわけではなく、やはりあの青みが気になるので、無彩色の撮影であれば使えると思います。あの青を色味のある被写体や背景などを合わせて撮ると多分、合わせるのに苦労すると思います。
ただ、コシも厚みもある素材で耐久性もしっかりしていると思うため、どこかのタイミングでは使ってみたいですね。(仕事では避けときます...)
結局はどれも使い方次第。
うまいこと撮影ポイントを見つけて精進していきましょう。特にアートレはせっかく買ったので、これからどんどん使って違いを楽しんでみます!